📘 療育手帳とは？知的障害のある方の生活と就労を支える手帳

2025.12.09
カテゴリー：未分類

「療育手帳」とは、知的障害（知的発達症）のある方に対して、一貫した支援と福祉サービスを受けやすくするために、都道府県や政令指定都市が交付する手帳のことです。これは、障害を持つ人々が地域社会で安心して生活し、「働きたい」という希望を実現するための大切な「パスポート」のような役割を果たします。

その前に、知的障害（知的発達症）とは何か？…

知的障害とは、18歳未満（発達期）に生じた知的機能の障害と、それに関連する適応機能の制限が、日常生活や社会生活において永続的に現れている状態を指します。🧠

💡 知的障害の定義のポイント

知的障害は、以下の2つの要素が**発達期（18歳未満）**に現れることが特徴です。

知能検査の結果、IQ（知能指数）が平均よりも著しく低い（一般的にIQが約70以下）状態を指します。この知能の遅れが、学習能力や問題解決能力などに影響します。

概念的、社会的、実用的なスキルなど、日常生活を送る上で必要な能力に制限がある状態を指します。具体的には、以下のような困難が含まれます。

知的障害には、知的発達期である18歳未満の段階で障害が発現し、成人後も持続するという定義があります。成人後に病気や事故などで知的能力が低下した場合は、「知的障害」とは認定されません。

　そのため、18歳を超えてから療育手帳を取得するには、「18歳までに知的障害があった」ことを証明しなければならず、手続きが面倒になります。療育手帳非該当となる可能性も高くなります。

　以上、知的障害（知的発達症）の説明でした。

　療育手帳とは？　に戻ります。　

療育手帳は、法律（身体障害者福祉法など）に基づいて国が定めるものではなく、厚生労働省のガイドラインに基づき、各自治体の判断で交付されるものです。

対象者: 知的障害（知的発達症）のある方。
根拠: 厚生労働省の「療育手帳制度要綱」に基づき各自治体が実施。
名称: 自治体によって名称が異なり、例えば東京都では**「愛の手帳」、名古屋市では「愛護手帳」**などと呼ばれます。大阪では、「療育手帳」と呼ばれています。
等級: 障害の程度に応じて区分され、名称や区分方法（A、B、1度、2度など。）は自治体ごとに異なります。大阪では、A（重度）、B1（中度）、B2（軽度）と区分されています。

療育手帳を18歳までに取得して、　就労、自立（グループホームなど）への道筋を。