障害のある方の就職活動を徹底サポート！ハローワークを最大限に活用し、自分らしい働き方を見つける方法

2025.12.01
カテゴリー：お役立ちコラム,ハローワーク

障害のある方の就職活動を徹底サポート！ハローワークを最大限に活用し、自分らしい働き方を見つける方法

🌟 はじめに：ハローワークは「障害者の就職」の強い味方です

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最大限活用する方法もちろん、障害者手帳をフル活用しますされたあなたは、きっと「そろそろ働きたい」「自分に合った仕事を見つけたい」という気持ちをお持ちのことでしょう。

しかし、障害のある方の就職活動は、情報収集や求人探し、企業への特性伝達など、独自の課題が多く、一人で進めるには大きな負担が伴います。

ここで最も頼りになる公的機関が、**ハローワーク（公共職業安定所）**です。

ハローワークは、障害のある方が安心して仕事を探し、就職し、働き続けられるよう、専門的なサポートを提供しています。この記事では、ハローワークの賢い活用法から、私たち就労継続支援事業所「スマイルラボ」との連携まで、あなたの就職活動を成功に導くためのすべてを解説します。

Ⅰ. 障害者専門の窓口を知る：ハローワークの特別な役割

ハローワークは全国にありますが、障害者雇用に関する支援は、専門の窓口や部門が担っています。この専門性を活用することが、就職活動成功の第一歩です。

1. 障害者専門窓口（専門援助部門）とは？

全国のハローワークには、「専門援助部門」または「障害者職業相談窓口」が設けられています。この部門は、厚生労働省が定めるハローワークの内部組織の正式名称の一つであり、全国共通の機能として存在します。

【専門窓口の主な役割】

専門知識を持つ職員の配置: 障害者雇用促進法や、障害特性に関する知識を持つ専門の職員が相談に対応します。
個別担当制: 利用者の障害や体調の状況、希望する働き方などを継続的に把握し、きめ細やかなサポートを提供します。
求人情報の提供: 一般求人だけでなく、障害者雇用枠の求人、さらに企業の合理的配慮の内容まで踏み込んだ情報提供を行います。
関係機関との連携: 医療機関、福祉サービス事業所（スマイルラボなど）、地域障害者職業センターなどと連携し、多角的なサポート体制を構築します。

2. 専門窓口を活用するメリット

メリット	具体的な内容
合理的配慮の橋渡し	企業が提供できる配慮の内容（勤務時間調整、業務内容の限定など）を事前に確認し、あなたと企業の間で調整を行ってくれます。
非公開求人の紹介	専門窓口にのみ寄せられる、障害者雇用の非公開求人を紹介してもらえるチャンスがあります。
書類選考・面接対策	障害特性を踏まえた効果的なアピール方法や、体調不良時の説明方法など、専門的な指導を受けられます。
職業訓練の紹介	障害者職業能力開発校や、その他の専門的な職業訓練コースの紹介と手続きをサポートしてくれます。

Ⅱ. ハローワークを最大限に活用する5つのステップ

障害者がハローワークを利用する際は、以下のステップを踏むことで、効率的かつ安心して就職活動を進めることができます。

ステップ1：利用登録と情報共有（初回訪問時）

専門窓口で相談を始める際は、まず自身の状況を正確に伝えることが重要です。

障害者手帳の提示: 障害者雇用枠での就職を希望する場合は、必ず手帳（または診断書）を提示します。
詳細なヒアリング: これまでの職歴、病状の経過、現在の体調、服薬状況、希望する勤務条件（時間、日数、配慮事項）などを具体的に伝えます。
「就職活動目標」の設定: 職員と協力し、「まずは週20時間勤務を目指す」「事務補助のスキルを身につける」など、具体的な目標を設定します。

ステップ2：求人検索の徹底活用とコツ

ハローワークの求人検索システムを、障害者雇用に特化して活用しましょう。

【検索のコツ】

検索項目	具体的な入力内容
求人種別	「障害者対象求人」にチェックを入れる。
職種	「事務補助」「清掃」「軽作業」など、無理なく続けられそうな職種で検索する。
就業時間	「週20時間未満」「短時間勤務」など、体調に合わせた時間帯で絞り込む。
特記事項	「合理的配慮あり」「休憩時間配慮あり」「在宅勤務可」など、配慮に関するキーワードで検索する。

ステップ3：職場見学・実習の利用

求人応募の前に、職場見学や職場実習を利用することをおすすめします。ハローワークを通じて企業に申し込むことで、安心して職場環境を確認できます。

職場見学: 実際の作業環境、通勤経路、職場の雰囲気などを確認し、自身に合うかどうかを判断します。
職場実習: 実際に数日間～数週間、簡単な作業を体験し、業務内容や職場の人間関係に適応できるかを確認します。これにより、入社後のミスマッチを大幅に減らすことができます。

ステップ4：応募書類作成と面接対策

専門職員は、あなたの個性を活かせる書類作成と面接対策を指導してくれます。

「できないこと」ではなく「できること」をアピール: あなたが発揮できる強み（集中力、正確さ、真面目さなど）を強調する指導を受けられます。
合理的配慮の説明練習: 面接で配慮事項をどのように伝えるか、質問された際の適切な回答方法について、ロールプレイング形式で練習できます。

ステップ5：就職後の定着支援

ハローワークは、就職がゴールではありません。就職後も、企業と協力してあなたの定着をサポートします。

ジョブコーチ（職場適応援助者）: ハローワークと連携する地域障害者職業センターの専門家が、入社初期に職場を訪問し、仕事の進め方や人間関係の調整をサポートすることがあります。
定期的な相談: 職場での悩みや体調変化があった際に、ハローワークの職員に相談し、企業への改善要求などを依頼できます。

Ⅲ. 【重要】就労継続支援事業所「スマイルラボ」との連携活用

「ハローワークに行きたいけれど、まだ自信がない」「働くための準備から始めたい」という方は、私たち就労継続支援事業所の利用から始めることをお勧めします。

ハローワークと就労継続支援事業所を併用することで、「訓練」と「就職活動」の両面で、途切れのない支援を受けることができます。

1. スマイルラボができる「就職準備」サポート

就職活動を始める前に、スマイルラボでは以下のようなサポートで「土台作り」を行います。

支援内容	ハローワークとの違い
生活リズムの安定	毎日定時に通所し、働く習慣と安定した生活リズムを確立します。これが、継続就労の最大の鍵です。
基礎スキルの習得	清掃、軽作業、PC作業など、あなたの特性に合った作業を通して、働く上で必要なスキルを無理なく身につけます。
体調管理と相談体制	病状が不安定なときでも、相談しやすく、安心して休める環境です。
就労選択のサポート	A型、B型、一般就労のどの道が最適かを、訓練や作業を通じて客観的に見極められます。

2. ハローワークとの効果的な連携

スマイルラボは、あなたの就職活動が本格化した際に、ハローワークと連携して活動をサポートします。スマイルラボの職員が、あなたの強み、苦手なこと、必要な配慮事項などを、ハローワークの専門窓口へ正確に伝達します。これにより、ハローワーク職員はより適切な求人を紹介できます。

Ⅳ. Q&A：ハローワーク利用でよくある質問

Q1. 障害者手帳を持っていなくても、専門窓口を利用できますか？

はい、利用できます。手帳がなくても、医師の診断書や意見書などで、専門窓口の利用が必要と認められれば、障害者向けの職業相談を受けることができます。ただし、障害者雇用枠の求人に応募する場合は、原則として手帳が必要です。

Q2. 障害者雇用枠と一般求人、どちらで探すべきですか？

世間体から、クローズ就労しか考えられなかった。でも、それは昔の話。オープン就労、前向きに考えてみませんか？

体調の安定や長く働き続けることを最優先するなら、障害者雇用枠がお勧めです。企業に障害や必要な配慮を伝えた上で採用されるため、入社後に配慮を得やすい環境が整っています。一般求人（クローズ就労）は給与などの条件が良い場合もありますが、配慮を得るのが難しく、負担が大きくなるリスクがあります。

クローズ就労とは、障害や病気のことを企業や職場に伝えずに、一般の求人に応募し、障害のない方と同じ条件で働くことです。

1. クローズ就労のメリット（よい点）

メリット	具体的な内容
① 幅広い職種の選択肢	障害者雇用枠に限定されないため、応募できる職種や企業の数が大幅に増えます。キャリアやスキルを活かした仕事に就きやすいです。
② 昇進・昇給の機会	障害のない方と同様に評価されるため、能力に応じた昇進や昇給、高い給与水準が期待できます。
③ 職場での先入観の回避	障害に関する先入観を持たれずに仕事に取り組めるため、フラットな人間関係を築きやすい、または障害を理由に業務を制限されないメリットがあります。
④ 障害者手帳の非公開	障害者手帳の情報を開示する必要がないため、プライバシーを守ることができます。

2. クローズ就労のデメリット（不利な点）

デメリット	具体的な内容
① 合理的配慮が受けられない	企業に障害の事実を伝えていないため、勤務時間や業務内容の調整、休憩時間の優遇などの合理的配慮を一切求めることができません。
② 体調悪化・再発のリスク増大	無理をして働き続けた結果、体調を崩したり、精神疾患が再発したりするリスクが非常に高くなります。急な体調不良で休む際に理解が得られにくい場合があります。
③ ストレスや疲労の蓄積	障害を隠して働くことは、常に緊張状態を強いられるため、精神的・肉体的な疲労が蓄積しやすく、結果的に離職につながりやすいです。
④ 支援機関との連携の困難	障害者雇用枠ではないため、就職後の職場定着支援（ジョブコーチなど）や、ハローワーク、福祉事業所との連携が難しくなります。
⑤ 病気・障害が発覚した際のリスク	隠していた病気や障害が発覚した場合、企業との信頼関係が崩れ、最悪の場合、解雇や降格の対象となるリスクがあります。